柚子胡椒とは?

柚子こしょうは、特に九州の北部で農家の自家用として昔から作られていました。柚子こしょうの一般的な作り方は、庭木の柚子の実と、商品にならないような唐辛子を合わせてすりつぶして、塩をたっぷりとふりかけてツボに漬け込むと、1、2ヶ月で柚子こしょうの完成です。昔から各家庭の独自の味や作り方といったものがあるそうで、この辺は漬物と同じ感覚ですね。柚子胡椒は水炊きや湯豆腐といった鍋物の薬味や、うどんやそばに合わせたり、生臭さを消すのに使ったり、さらには味噌汁に入れても、一風変わった味が楽しめます。誰が思いついたものなのか、強烈に酸っぱい柚子と、強烈に辛い唐辛子の組み合わせは絶妙のハーモニーの和の香辛料と言えるでしょう。昔から香辛料にはどちらかといえば不慣れな日本人としては画期的な発明と言えるのではないでしょうか。

柚子と胡椒のありえないコラボレーション

唐辛子が原産地のアメリカ大陸から日本に伝わったのは16世紀と言われています。そんなに昔の話ではないんですね。唐辛子のあの強烈な辛さは、カプサイシンによるもので、食欲を増進する効果があります。カプサイシンには体内の脂肪を分解することもよく知られていますね。一方柚子はと言うと、原産地の中国からの伝来は奈良時代から平安時代にかけてと言いますから、こちらは日本において堂々たる歴史を誇っています。柚子の果汁は酢として用いられてきましたし、柚子の皮は日本料理には欠かせない素材の一つになっています。柚子はその香りやいろどりはもちろんですが、ビタミンCの含有量が柑橘類の中でもとりわけ多く、加えて他のビタミンやカルシウム、鉄分、カリウムなども豊富に含まれている果実です。唐辛子と柚子の組み合わせの柚子胡椒は、まさに薬味と呼ぶにふさわしい効能を持っているんですね。

柚子胡椒の作り方レシピ

柚子胡椒作りにチャレンジしてみましょう。柚子はできるだけ新鮮なものを使います。柚子の木から取ってすぐのほうが皮が向きやすいのでベストです。緑の皮を向こう側が透けて見えるほどに薄くむくのがポイントです。ミキサーなどで粉砕した青柚子の皮2に対し、唐辛子1の割合で混ぜて桶に塩漬けします。この割合も結構アバウトなので、お好みで加減すると良いと思います。桶に付け込んで1年ほど寝かすと、真っ白な白カビのベールが蓋のように桶を覆った状態になっているはずです。この白カビは掬って捨てます。桶の中からは閉じ込められていた柚子の香りが強烈に立ち上るはずです。これで、きれいな緑色の柚子胡椒の完成です。ぴり辛の刺激はもちろんのこと、寝かせた分味もまろやかになって、おいしくいただけます。自宅で柚子胡椒作り、ぜひチャレンジしてみませんか。

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